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金時山ハイキングレポート 11月7日(日)秋晴れ
小田原駅前4番桃源台行きバス乗り場朝8時50分集合9時5分発に集まった男女各三人が乗り込んだ。たくさんの観光客、ハイカーを乗せたバスからまだ早めの紅葉を見ながら箱根を越え、9時55分仙石で下車した。まずは集合写真をパチリ。民家がちらほらしている道を進み、金時山登山口から10時15分に登り始めた。久しぶりのハイキングなので、不安を感じながら秋の山を登って行った。突然視界が開け、ちょっとした広場に出た。10時45分矢倉沢峠だ。何組かのグループも休んでいた。また歩き始めた。優しい色合いの笹を両脇に登って行った。笹は近くで見るとふわふわと柔らかそうな若草色だが、近くで見ると堅そうだ。台風が何日か前に通過した後なので、山道は水分を含んでいた。後ろを振り返ると背後の山の中腹からもくもくと白い湯気が出ていた。大涌谷だ。暫しの小休止。10時50分。大涌谷の下方を見ると仙石原のススキが見えた。まわりは紅葉真っ盛り。紅、黄、オレンジが秋の陽に照らされ光っていた。りんどう、雛菊のような白い小さな花がちらほら咲いている山道を登って行った。岩がところどころにある急な登りになってきた。後方から登ってくる仲間を待っていると元気なおじいさんが登ってきた。私の目の前の大きな岩に腰掛けた。「いつもここに腰掛けて休憩するんだよ」と言った。なんでも月に12回も登っているらしい。今までに金時山に1800回以上登ったらしい。そのおじいさんが言うには、今日の紅葉はちょうどピークで綺麗だと言っていた。自分の目で見てもパーフェクトな紅葉なのだが、おじいさんの言葉にやはり今日の紅葉は素晴らしいと確信させられ嬉しい気分になった。後方から二人仲間が登ってきた。「後20分位で頂上だよ」と言うおじいさんとお別れし、急な岩場を登って行った。『金時山は、昔は猪鼻獄と呼ばれた急峻で岩場の多い山です。特に頂上付近の尾根筋ではコースの両側が切り立った深い崖で大変危険です。』という看板があった。看板のすぐ前方は左に曲がっていた。先程のおじいさんが『左に曲がるところが出てきたら、そこから400歩で頂上』と言っていた。結構急な岩場をよじ登っていった。後ろからわんわん泣きながら4才位の女の子が登ってきた。私達でさえつらい急な登りだ。泣きたくなる気持ちは良くわかる。Fさんがあめを差し出すとピタッと泣き止んだ。先に頂上に着いていたSさん(女性)が迎えに来てくれた。香港から帰国されたNさんと頂上でお会いしたので呼びに来てくれたのだ。あともう少しで頂上なので、登る人達と下りる人達が譲りあって進んでいった。岩をよじ登り、木の根をつかんだりして、やっと頂上の山小屋が見えてきた。たくさんの人達がお弁当を食べたり、写真を撮ったり大賑わいだった。12時10分だった。富士山が裾野からまるまる見えた。富士山の右の下のところに北岳と間岩岳が小さく見えた。雲一つかからず堂々とくっきりとしていた。すでに用事があるNさんは下山され、お会いすることができなかった。とても残念だった。先に着いていた仲間がピクニックテーブルを取っておいてくれた。まずはペコペコのお腹をいっぱいにした。それから、金太郎さんのまさかりと一緒に富士山バックにパチリ。有料のお手洗いは100円だった。致し方ない。だが、手を洗う水はなかった。長尾山に向けて出発した。頂上を出るとすぐにかなり急な下りになった。根っこや岩につかまりながら、やっとの思いで下りて行く。この道を登ってきた人達はさぞ大変だったろう。すんずん山を下りていたと思ったら、平地になった。気がつくとまた登りになってきた。いつの間にか長尾山に差し掛かっていた。どれくらい登ったろう。また下りになった。登りがゆっくりペースだったので、下りがペースが速く、あっという間に乙女峠に着いた。この時1時50分。小さな展望台があった。富士山が全貌できた。展望台と同じ高さの写真を撮る為の台があった。タイマーでまたまた富士山バックに全員でパチリ。仙石に向かって下りて行った。結構急な山道を木の枝につかまったりしながら慎重に下りて行った。しばらく下りて行った。自動車の行き交う音が聞こえた。もう少しでふもとだ。2時40分下山。少し休憩し、歩いて15分位で金時神社入口というバス停に到着。公衆トイレを拝借。バスを待っている間、金時山を確認した。下から見るとかなり切り立った山肌の頂上付近だ。頂上からは木の葉っぱで切り立った山肌が見えなかった。ずいぶん危なっかしい所を下ってきたものだ。幸か不幸か知らなかったので安心して下りてこられた。3時20分発強羅行きのバスに乗った。乗って間もなく運転手さんが『小田原に行く人達はここでバス乗り換えて下さい』と教えてくれた。乗ってバス停2ー3個なので、歩けた距離だ。バス代160円は次回は節約できる。3時32分の仙石発小田原行きに乗った。仲間の一人は一つ前の湯元行きのバスで帰って行った。疲れた体にバスの揺れが心地好い。始めは外の景色を楽しんだ。ほとんどが緑とところどころの紅葉だ。だんだん車内が静かになっていった。まわりの人達はすでにドリームランドに行ってしまったようだ。私も何度も行きかけた。隣には外では眠れないという仲間が座っていた。おかげで車窓の景色を見のがさずにすんだ。やけに車が進まない。渋滞だ。睡魔と空腹に襲われること一時間以上。まだ湯元にさえ着かない。やっと湯元に着き、ほとんどの乗客が降りて行った。やっと渋滞解消。すいすいバスが進んで行った。かれこれ乗ってから1時30分。湯元から小田原はあっという間だった。
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